海運成金の三男坊、グランには幼い頃からの婚約者がいる。爵位を望んだ祖父が借金を肩代わりした伯爵家の娘、セルリアだ。 家業を手伝う傍ら、毎週婚約者の屋敷に顔を出すのを習慣にしていたグラン。 しかし、セルリアの17歳の誕生日を前にした『お願い』に頭を抱えてしまう。 「初めて会った日に、わたしとした約束を、もう一度聞かせてくれませんか?」 頬を染めたセルリアに、覚えてない、などと言えるはずもなく。 誕生日までの二週間、グランは必死で約束を探す。 十年前、自分は彼女と何を約束したのか? 思わず背中がこそばゆくなる、ほのぼのラブストーリーです。
更新:2015/3/3
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高校生の新太郎は、幼なじみの伊織に頼まれて、伊織の兄である浩介に弁当を届けることになった。 訪れた浩介のアパートで新太郎は『いつも世話になっているから』と浩介の手作りクロスワードパズルをもらう。 そのパズルはなんと、マスを埋めるたびにツンデレ少女に罵られるという、風変わりな機能つきで……
更新:2015/7/24
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ファティ・マイゼルは、不世出と謳われた人形技師ガゼット・マイゼルの後を継いだ17歳の孫娘である。そんな彼女のもとに、人形技師ギルドから自動人形の修復依頼が舞い込んだ。 依頼の自動人形が、かつて祖父が手がけたものだと知り、祖父の人形を家族のように思っているファティは二つ返事で引き受けた。 しかし、依頼元である貴族の家はボロボロのお化け屋敷と化しており、出迎えてくれた当主の息子ユニウスは、借金を返済するために人形を売り払うのだと話す。 技師を呼んだのは、お別れする前に、せめてきれいにしてあげたいからだと。 さみしそうに人形を見つめるユニウスの眼差しに、自分と似たものを感じ、ファティはなんとか人形たちを売らずに済む方法を考えるのだが……
更新:2015/6/4
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お天気雨が降る日には、狐の嫁入り行列が見られる。祝いの席で出されるご馳走は、この世のものとは思えぬ味わいなのだ――そんな話を祖母から聞いていた真理奈は、深呼吸して後をつけた。彼女が祝いの席でご祝儀として差し出したものとは―― のんびり進む、ほっこり昔話(舞台は現代だけど!)です。
更新:2015/5/18
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森に呑まれた廃墟をねぐらにするディーは、人間の言葉を理解するドラゴンだ。なぜなら、一人の人間に育てられ、名前と言葉を教えてもらったから。父と慕うその人間と生き分かれてからは、ずっと一人で生きてきた。 姿はドラゴンでも、人間の言葉をしゃべるディーはどちらにも属することができなかったからだ。 そんなある日、ディーを驚かせる出来事が起こった。 人間は恐れて近づかないはずのドラゴンのねぐらに、人間の匂いがある。匂いの主である少女は、なぜかねぐらを怖がらず、ディーを人間と勘違いして話しかけてきた。 話し相手に飢えていたディーは、自分がドラゴンであることを隠し、姿を見せないようにして、少女と話をすることにした。 しかし、少女の方にも秘密があって……
更新:2015/3/16
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今まで顔も知らなかった叔父からの遺産を受け取るため、竹中元樹は弁護士とともに叔父の屋敷を訪れた。 両親が残した借金に苦しむ元樹にとって、遺産の話は天の助けになる……はずだったのだが。 相続には風変わりな条件が一つあった。 『蔵書の一冊に住んでいる悪魔を故郷に送り返すこと』 この現代日本に悪魔なんて、と疑いの眼差しで蔵書を手に取る元樹。 しかし、彼の前に現れたのは本物の悪魔――しかも、呼ばれっぱなしで帰れなくなった、『えみり』と名乗る少女だったのだ。 苦労人の大学生と、お人好しの悪魔っ娘のほのぼのとした交流の物語です。
更新:2015/3/4
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